日商簿記２級

商工会議所が年３回実施している簿記検定です。

「履歴書に書けるのは日商簿記２級から！」

と言う人もいますが、必ずしもそうではありません。

なぜなら、日商簿記２級の工業簿記は多くの会社で採用されていないからです。

東証一部上場企業でかつ製造業の場合は、ほぼ工業簿記を採用しています。

一方、それ以外の会社はたとえ社名が「株式会社〇〇〇〇工業」であっても、商業簿記のみのところが圧倒的に多いのです。

それはなぜか？

工業簿記は、経理部門と各部門で多くの工数がかかる！

からです。つまり、会社のもうけが減る！

たしかに、日商簿記２級の試験範囲の「本支店会計」、「連結会計」、「外貨建取引」などは「簿記３級」にはありません。

しかし、人事労務の採用担当者は自社の会計システムを把握していますので、「工業簿記」、「本支店会計」、「連結会計」、「外貨建取引」など実務において無い会社の場合、

「履歴書に日商簿記２級と書いてあるけど弊社には関係ないね。」

という悲しい結果になる可能性があります。

日商簿記２級の工業簿記は、メーカー勤務の経験がないと理解し難く合格に手こずるので、他の資格に目を向けた方が良い場合が多いと思います。

私の取引先の会社の場合、本社と２支店ありますが、支店に経理部門は置かず全て本社の経理部門で仕訳け、記帳、決算しますので「本支店会計」の経理処理がありません。

———-　私の場合　———-